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一時期キューブリックに狂っていた時期があったのですが、そのとき、どうしても観ることが出来なかった作品がこれでした。時期的には1980年後半、「フルメタル・ジャケット」が公開された頃です。


ビデオも無いし、劇場での上映も無い、手に入るのはストーリーと「すげー映画だ」という話だけ。ここまで言われるとどうしても観たくなるのが人間心理、今は無くなりましたが渋谷にある輸入ビデオを扱っているお店で輸入(当時は個人輸入など出来るすべも無く)してもらいました。


「この映画なんですよ」と説明すると、しばらくの沈黙の後、「大丈夫だと思いますが・・・、消去が入りますが、いいですか?」と店員さん、「消去?何のこっちゃ」と思いながら、頼むだけ頼んでみました。


手に入ったのはそれから約1ヵ月後。さてさて、とビデオデッキに突っ込んでみたところ、冒頭、しばらくストーリーが進み、女性がレイプされそうになったシーンで、いきなり「ザーーーー」と画面が消えてしまいます。「あれれ、不良ビデオか?」と思っていたところ、何と、これが店員さんの言っていた「消去」です。日本でしたらボカシが入りますが、アメリカではそのような処理を施す事はないので、シーンごと「消去」された状態でした。恐らく入管の時点でこうなったのでしょう。


そこから日本でワーナーがビデオ発売するまでかなりの時間がありました。ボカシの入った状態で発売はされましたが、廉価版とかそういうものでは無いので、14,000円くらいの大枚をはたいて購入した記憶があります。


でも「変なの」と思うのは、ド頭、Alex(マルコム・マクダウェル)が自分と仲間を紹介しているとき、周りのテーブル(人が逆四つんばいしている感じのテーブル)の○○○には何の消去やボカシも入っていないことです。これはアリ!?


ストーリー、ビジュアル、音楽、観ていて(当時は)圧倒されました。多用される魚眼レンズ、シンセサイザーにアレンジされたベートーベンの曲、極彩色の服装や頭髪、首相の目の前での実験シーン、最後の「I was cured alright(もう治っちゃったよ)」の一言、当時にしては長い136分の映画ですが、食い入るように(字幕が無いのに)観切った記憶があります。


1971年に作られた近未来の話なので、色々とチープな表現もあったりしますが、あの当時でここまでの表現とここまでの風刺を盛り込んだ作品は、確かに強烈であったであろうと思います。


特に通の方には、必見です。(★★★★☆)

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