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「人間同士の信頼感を利用するとはおそるべき宇宙人です。でもご安心下さい。このお話は遠い遠い未来の物語なのです。え?なぜですって?我々人類は今、宇宙人に狙われるほどお互いを信頼してはいませんから・・・・」(エンディングのナレーションより)

前に「一部の民族は侵略の歴史を辿って来た」と書きました。ウルトラセブンは「何とか星人の地球侵略」というストーリーが多いのですが、第8話、メトロン星人登場のこの話は、妙に生活に密着した感じのするお話です。

メトロン星人は後になって平成セブン「地球星人の大地」でも登場するくらいの人気星人ですので、ストーリーについてはご存知の方も多いですが、メトロン星人は北川町という街を使って、赤い結晶を仕込んだタバコをばら撒き、そのタバコを吸った人間は凶暴化して人間を襲い始める、それを利用して侵略を行おうとした、というものです。

メトロン星人とちゃぶ台を挟んでモロボシダンが話すシーンや、夕焼けをバックに港でウルトラセブンとメトロン星人が戦うシーンは、とてもとても有名ですが、それよりも私は、この記事の冒頭に書いた、最後のナレーションに背筋が凍った記憶があります。

「人間はそれ程相手を信頼していないのか・・・」と子どもながらに「人間の信頼とは何ぞや?」と疑問に思って母に、

「どうやったら人から信頼されるの?」

と聞いたこともあったほどでした。

またしてもここから飛躍します。

日本人のお互いの信頼は当時と比べると、さらに下がっていると思います。

当時は生活コミュニティ内のコミュニケーションが盛んだったので、「誰々がいない」とか「誰々がどこにいた」とか、そういう周りの人を気遣う会話が良く聞かれました。

貧しい時代、皆助け合って生きていたので、それもそのはずでしょう。

お葬式では近所の人がやたらと集まってきたし、私も近所のおばちゃんによく叱られたりしたものでした。放浪癖のあった私を探すのに、母は近所からの情報で私の現在位置を突き止めたりしたものでした。不在の時には近所の方が荷物を預かってもくれました。

ドラえもんの「神成さん」の存在や、サザエさんの世界が当時は当然だったのです。

今はどうでしょうか。飽食の世界となり、孤独死という新語も現れ、家庭教師が生徒を殺し、保育園の送りの車の中で子どもが刺殺される、隣の人の荷物を預かることなど絶対無いし、何が起きているかも出来るだけ関与したくない、壁は厚くなり、垣根はコンクリートになり、挨拶は無くなり、人間同士の心の通い合いがどんどんと減っています。日本人ほど挨拶をしない人種も珍しいです。

人間はお互いがコミュニケーションして「なんぼ」であると思います。心を通わせることは、お互いの心も柔らかくします。それは更なるコミュニケーションを生みます。生活は人間によって作られ、営まれる訳ですから、人間が努力して、お互いに通じている何かが無ければ崩壊してしまいます。

「東京タワー」や「ALWAYS 三丁目の夕日」のような映画がヒットするのは、私は恐らくそういう日本人の心の隙間を埋めてくれる、何か「今は忘れてしまったもの」を思い出そうとしている行為なのではないかなと思います。

そういう意味では捨てたものではないですかね、日本人。
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